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「優乳甘酒(ゆうにゅうあまざけ)きんかん」を開発しました!

 地域資源創成学部食品科学研究室の山﨑有美准教授と4年生の河野愛未さん、(株)Milk Lab.の山中章英代表取締役らが鮫島宮崎大学長を訪問し、食品科学研究室と(株)Milk Lab.の共同研究の成果として「優乳甘酒(ゆうにゅうあまざけ)きんかん」を開発したことを報告しました。

 きんかんは、宮崎県が生産量日本一の地域資源であり、中でも完熟きんかん「たまたま」は宮崎ブランド認証品目であり、2019年度1月には栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンE)として販売されるなど、宮崎を代表する品目となっています。きんかんには、骨粗鬆症予防効果が期待されることから機能性表示食品(温州みかん)の機能性関与成分として注目されているβ-クリプトキサンチンが含まれており、その健康機能にも注目が集まっています。しかし、β-クリプトキサンチンをはじめとするカロテノイドは、加工の過程でその含有量が減少すること、腸管吸収性が低いことが知られており、これらを克服する食品の開発が切望されていました。

 今回、食品科学研究室における研究において、宮崎県産きんかん由来β-クリプトキサンチンの加工特性解析及び腸管吸収能評価を実施し、β-クリプトキサンチン含有量が高く且つ腸管吸収能を向上させる加工条件を見出し、本研究成果を生かし、(株)Milk Lab.において「優乳甘酒 きんかん」を開発しました。この商品は、みやざき食農連携プロジェクト(LFP)の一環として開発が実現したもので、栄養分の高さはもちろんのこと、きんかんの酸味とミルクの優しい甘さが相まった爽やかな風味の香る甘酒に仕上がっています。

 「飲む点滴」と言われ、古くから美容や健康に良いとされている甘酒ときんかんの機能性成分を合わせ持つ本製品は、特に骨粗鬆症リスクの高い中高年女性や女性アスリートの骨の健康維持・増進に貢献することが期待されます。